「追悼演奏」
日時:1月18日(日)16:00〜
会場:KIITOホール(1F)
出演:名倉誠人(ヴィブラフォーン)
世界最大のヴィブラフォーンを使用し、バッハを奏でます。(楽器提供:斉藤楽器製作所)
曲目:J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第2番二短調BWV1004
名倉 誠人
名倉誠人は、彼の世代を代表するマリンバ奏者として、これまで、南北アメリカ・ヨーロッパ・アジアの15の国々で、リサイタル、音楽祭への出演、オーケストラとの共演など、国際的な活躍を繰り広げてきた。「我々の時代の音楽」を常に求める姿勢は、各国の作曲家達の共感を呼び、数多くの新作が彼に捧げられている。特に北米では、カーネギー・ワイル・ホールやケネディー・センター等でのリサイタル活動に加え、NY室内管弦楽団、シカゴ・シンフォニエッタ、ロサンゼルス室内管弦楽団、モントリオール室内管弦楽団等とも協奏曲を共演し、全米41州での演奏活動に加え、カナダやメキシコでも多くの演奏を行ってきている。近年は、ヨーロッパでの活動も多い。ベルリン・フィルハーモニー・ホールでの、真島俊夫作曲「マリンバ協奏曲」の欧州初演や、パリでのソロ・リサイタルは、好評を博した。日本でも、サントリーホール、神戸新聞松方ホールなどで継続して行っている。全委嘱作品によるリサイタルや、「森と木の音楽」コンサートをはじめ、全国で演奏活動を行っている。ダンス、朗読、映像など、他分野の芸術とのコラボレーションも数多くプロデュースし、マリンバの新しい地平を切り拓いてきた。際立った表現力と、色彩感に富む彼の演奏は、「マリンバを、ストラディヴァリウスにしてしまう」という批評が出るほど、高い評価を受けている。2001年には、ISGM新曲委嘱基金を創設し、独奏曲・協奏曲・室内楽曲を網羅する、マリンバのための作品を、世界各地の作曲家に委嘱。優れた音楽財産を、数多く次世代に残す活動も行っている。権威あるYCA国際オーディション(ニューヨーク)に、マリンバ奏者として初めて優勝して以来、文化庁芸術祭新人賞、第一回松方ホール音楽賞大賞、青山音楽賞バロックザール賞、神戸灘ライオンズクラブ音楽賞、第一回Kobe Art Award大賞を受賞。英国王立音楽院より、栄誉、ARAMも受けている。2009年から3年間、京都市立芸術大学非常勤講師を務めた。神戸市出身。ニューヨークに在住。最新CD「森と木の音楽」(米国AMRレーベル)のほか、委嘱作品を収録した三枚のCD(「Ritual Protocol」、「Triple Jump」、「田辺恒弥マリンバ作品集」)と、全作バッハ作品のCD「Bach Beat」が発売されている。