阪神淡路大震災 20 周年事業

加川広重 巨大絵画が繋ぐ東北と神戸 2015

阪神淡路大震災20周年事業
加川広重 巨大絵画が繋ぐ東北と神戸 2015 

会期:2015年1月10日(土)〜1月18日(日)11:00~19:00
   (最終日は17:00まで)1月17日(土)は5:46~19:00まで ※但し催しがある場合はその都度変更

会場:デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)

主催:加川広重 巨大絵画が繋ぐ東北と神戸プロジェクト実行委員会
共催:神戸市、アート・サポート・センター神戸

 開催趣旨 

 加川広重の巨大絵画は、東日本大震災からインスピレーションを得て描かれた、類例のない大きな作品(5.4m×16.4m)である。この作品の原点は、宮城生まれの加川自身の震災との出会いであり、そこからしか生み出しえない根源的な力がある。あらゆる人に、震災がもたらしたものを、時間と場所を越えて一瞬にフラッシュバックさせる強度がある。
 「加川広重 巨大絵画が繋ぐ東北と神戸」は、東北の文化復興を支援する市民活動をきっかけとして誕生した。東日本大震災は神戸の市民を再び目覚めさせ、市民からの寄付を東北の文化復興に直接活用できる仕組みが作られた。その活動をリードした島田誠は、せんだいメディアテークで加川広重の一作目「雪に包まれる被災地」と出会い、強い衝撃を受けた。
 市民イニシアティブの情熱によって2013 年 3 月、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)において、「雪に包まれる被災地」の展示が実現した。本プロジェクトの目的は、産業遺産を文化的に転用したKIITOの場所性と「雪に包まれる被災地」のメッセージ性を生かして、社会性の高い総合芸術を生み出すことにあった。そこで音楽、詩、舞踊、映像、討論など、多彩なパフォーマンスを実施した。第 2 回目となる 2014 年 1 月には、本プロジェクトはさらに拡大した。一作目の「雪に包まれる被災地」と二作目の「南三陸の黄金」を同時に展示し、多彩なパフォーマンスを交響させる総合芸術に挑戦した。
 過去2回のプロジェクトから、以下のようなミッションが広く認識された。加川広重の巨大絵画と出会うことで、まずは震災を体験した人々が当時の記憶を鮮明に呼び起こし、それを次世代へと橋渡ししてゆくこと。そして、より多くの人々が、今、被災地で困難な状況にある人たちへの思いを真剣に共有できる場をつくってゆくことである。アートの力は、震災が忘れ去られてゆくことを食い止め、たんなる芸術作品の鑑賞から行動へと駆り立てるだろう。今、あなたは何を為すべきなのかを問いかけ、困難な状況にコミットする勇気を与えるだろう。
 そこで、阪神淡路大震災から 20 年を迎える 2015 年1月17日を中心に、本プロジェクの三回目として、巨大絵画の三作目「フクシマ」 を展示し、総合芸術の多様な実験を通して、次世代の社会を共創する場としたい。とりわけ福島第一原発が露にした現実は、福島県民だけでなく、人類にとって容易に解決できない世界史的な課題である。今回は「建築家が震災とどう向き合ってきたか」に一つの焦点を当てながら「フクシマ」をテーマとした様々な造形作品、パフォーマンス、映像、トークなどを通じ、3.11以後の世界観を掘り下げて議論し、日本と世界へ発信したい。

Outline and Purpose of the Event 

The concerned huge paintings of Hirosige kagawa (16.4m wide by 5.4m high) are as big as unparalleled, which the Great East Japan Earthquake Disaster inspired him to draw. The source of the works is the Miyagi-born painter’s having been put in the face of the Disaster. The works inhere more potentiality than anything other could make you go back to the root. They are of strength flashbacking instantly what the Disaster have brought about beyond time and space.
The project of “Tohoku and Kobe Hiroshige Kagawa Big Painting Ties” was led by a grass-root movement supporting the cultural recovery of Tohoku. The Disaster made citizens of Kobe awake again to form a setup for applying the citizens’ donation directly to the cultural recovery of Tohoku. Makoto Shimada who took the initiative in the activity were shocked to meet Kagawa’s first big size work “A Stricken Site Veiled in Snowfall” at Sendai Mediatheque.
Passion of the citizens’ initiative materialized the exhibition of “A Stricken Site Veiled in Snowfall” at Design Creative Center Kobe (nicknamed KIITO) in March 2013. The event aimed at producing a composite art of high sociality utilizing the communicability of the work itself and the nature of KIITO which was a reuse of an industrial heritage for cultural activities. And varieties of performances such as playing music, reading poems, dancing, displaying optical installations, discussing, etc. were held. In the second time, January 2014, the event was expanded into exhibiting “A Stricken Site Veiled in Snowfall” and the second work “Gold of Minami-Sanriku” at the same time. We challenged to create a more symphonious composite art with more various performances in association with the two works.
Through the two events so far the following mission was recognized by many people. We who experienced suffering from earthquake disasters need to recall vividly each memory then so that we could hand it over to the following generation and we need for more people to be provided with opportunities for earnestly giving soulful thought together to the people being still in difficult conditions in the disaster stricken area in East Japan. We expect the power of art will prevent you from forgetting the Earthquake Disaster and will drive you to go into action out of remaining in mere artistic observation. It will then ask you a question of what you should do and will give you courage to commit yourself on the difficult situation at the same time.
We will exhibit his third big painting “Fukushima” in association with various challenges for a composite art, by which we would like to produce a field to think together over the society for the next generation. Since we are marking, on January 17, 2015, the 20th year from the Great Hanshin-Awaji Earthquake Disaster, we plan to make the event reach the climax on that day. Especially the reality Fukushima Daiichi Nuclear Power Station exposed is not the problem of the residents of Fukushima Prefecture. It is the problem in the world history which mankind cannot easily solve. This time, while placing one of the focuses on “how architects have been facing the Earthquake-Tsunami Disaster,” we will develop a discussion, probing deeply, on the outlook of the world after March 11 through various formative arts, performances, talks, optical installations, etc., and thereby will send out the message to Japan and to the world.

活动主旨

加川广重的巨大绘画是由东日本大地震所激发而来的灵感绘制出的史无前例的旷世巨作(5.4m×16.4m)。创作这幅作品的源动力是出生于宫城县的加川先生在遭遇到了大地震之后感觉到一股只有那里才能产生的根源的力量。是一种能够让所有的人超越时间和场所,脑海中瞬间浮现出地震所带来的种种场景的强大力量。
《东北与神户的纽带-加川广重 巨大绘画》是以支援东北的文化复兴的市民活动为契机而诞生的作品。东日本大地震再度让神户市民觉醒,并且成立了把来自市民的捐款能够直接活用到东北的文化复兴上的机构。岛田诚先生在仙台多媒体艺术文化中心(sendai mediatheque)遇见了加川广重先生的第一部作品《被雪覆盖的灾区》之后受到了强烈的震撼,于是组织并举办了本次活动。
由于市民积极主动参与的热情,于2013年3月,在神户艺术设计创造中心(design creative center神户(简称KIITO)),展出了这幅巨大的绘画作品。本次活动的目的是借助以工业遗产的文化活用而来的KIITO的场所的独特性以及《被雪覆盖的灾区》这幅作品所传递的内容性,从而孕育出社会性较高的综合艺术。并且举办了音乐,诗歌,舞蹈,电影,讨论等形式丰富多彩的艺术活动。2014年1月举行了第二场活动,并且扩大了本活动的规模。同时展出了之前的第一部作品和第二部作品《南三陆的黄金》,挑战了丰富多彩的表演相互交织的综合艺术。
从之前的两场活动中,人们广泛的意识到以下的意义。通过与加川广重的巨幅绘画的相遇,首先能够唤起经历过地震人们的鲜活的记忆,同时以此作为与下一代沟通的桥梁。而且使这里成为让更多的人切身地感受到灾区人们苦难的地方。艺术的力量阻止了地震灾难渐渐被人们所遗忘,驱使我们从单纯只是鉴赏艺术作品转向到实际行动中去。而且具有探讨现在的你应该做些什么的同时,给予人们面对自然灾害的勇气的重要意义。
因此为纪念阪神淡路大地震20周年,于2015年1月17日前后,作为本次活动的第三场活动,巨大绘画的第三部作品《福岛》将被展出,通过对综合艺术的多种多样的实验,希望能够成为共同创造新时代社会的契机。特别是福岛核泄漏事故的惨剧不仅仅对于福岛县民,对全人类也是无法轻易解决的历史难题。本次活动把建筑家如何面对灾害作为焦点,并且深切希望通过举办以“福岛”为主题的各种各样的艺术作品展出,表演,座谈等形式的活动,能够发掘并讨论出一个“3.11”之后的崭新的世界观,向日本以及全世界传递希望。

 

作品「フクシマ」について
2013年の秋、原発事故の影響で居住が制限されている福島県大熊町、富岡町、浪江町を訪れ、2年半もの間人が住んでいない町、荒れ果てた田畑、津波の被害全くそのままの状況などを見ました。宮城、岩手で震災の被害を見てきましたが、全く異質で、不気味な問題が解決しないまま存在していることを肌で感じました。福島で取材を行い、現地の方のお話を伺う内に、なんとか福島の皆さんの怒りや悲しみ、そして汚染された大地や水、自然の怒りのようなものを表現したいと思うようになり、この作品のイメージが出来上がっていきました。
巨大絵画「フクシマ」は、福島第一原発の建物をモチーフに、様々なイメージを組み合わせています。建家内部に福島の汚染された土や水のイメージ、人が住まなくなり雑草が生い茂っている様子、牛、イノブタなどを描くことで、福島が遭遇している悲しみを総合的に描こうとしました。〈加川広重〉


加川 広重
1976年宮城県蔵王町生まれ。2001年武蔵野美術大学油絵科卒業。2003年より大画面の水彩画の制作を始め、せんだいメディアテークなどで「加川広重巨大水彩展」を計13回開催。2009年に仙台市天文台で巨大な星座図を発表。2012年に改訂された宮城県造形連盟著「美術資料集」に作品掲載。震災後は2011年6月にチャリティー作品展を開催し、売上金全額の約23万円を寄付。2012年1月に「雪に包まれる被災地」を発表。2012年8月には、同絵画を舞台背景に様々なアーティストが震災への想いを表現するイベント「かさねがさねの想い」を主催。2013年3月と2014年1月には神戸で巨大画を展示。2014年8月に「第13回加川広重巨大水彩画展 巨大画で描かれる『フクシマ』」をせんだいメディアテークで開催。平成24年度宮城県芸術選奨新人賞受賞。

助成

兵庫県

特別協賛

株式会社シスメックス

協賛

UCC上島珈琲株式会社
株式会社ロック・フィールド
株式会社本家かまどや
株式会社串乃家
株式会社新保哲也アトリエ
生活協同組合コープこうべ
大和ハウス工業株式会社

近畿労働金庫
株式会社フェリシモ
株式会社神戸凮月堂
株式会社中村経営
和田興産株式会社
株式会社クサカベ
大光電機株式会社

特別協力

加川広重
公益社団法人全国公立文化施設協会、文化芸術による復興推進コンソーシアム

公益財団法人中内力コンベンション振興財団
公益財団法人神戸文化支援基金
THE STRiPES

協力

デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)
神戸市立灘区民ホール
神戸大学大学院国際文化学研究科
NPO法人 DANCE BOX
大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館(特別協力)
大阪ドイツ文化センター(特別協力)
株式会社くとうてん
神戸映画サークル協議会
神戸映画資料館
NPO法人神戸100年映画祭
野田北部まちづくり協議会
港まち神戸を愛する会、
一般社団法人元町映画館
映画「with…若き女性美術作家の生涯」全国上映委員会
映画「うたごころ」製作委員会
一般社団法人サイレントヴォイス
野田北部を記録する会
映画『宮城からの報告~こども・学校・地域~』製作委員会

一般社団法人ISHINOMAKI2.0
NPO法人エフエムわいわい
NPO法人神戸まちづくり研究所
NPO法人ココルーム、神戸復興塾
タトアーキテクツ/島田陽建築設計事務所
日建設計ボランティア部
東日本大震災における建築家による復興支援〈アーキエイド〉
被災地市民交流会
NPO法人 まち・コミュニケーション
The International Supporting Group for MAKOTO, Marimba, Mind
関西トロンボーン協会
神戸芝居カーニバル実行委員会
株式会社斎藤楽器製作所
NPO法人しみん基金・こうべ
兵庫県子ども文化振興協会、
復興支援コンサート実行委員会
リッツ・ミュージック
公益財団法人有斐斎弘道館   
NPO法人アーツプロジェクト

加川広重 巨大絵画が繋ぐ東北と神戸 2015 へご賛同いただいたみなさま

矢島侃
奥村和恵
石東直子
辻雄史
本多利雄
南輝子
柳瀬静子
足羽悦子
井上由紀子
本多勝義
小野村敏文
丹家元陽
西村泰利
濱崎祥博
岡下徳子
四方敦子
安田正
岩田弘三
烏頭尾寧朗
森野秀樹
中須穂積
美木剛
美木陽子
内海聖子
鈴木紀子
岩田照彦
岩田佳子
川本昭男
中口さち子

荒井よし枝
坪谷令子
養田千鈴
横山憲一
三沢かずこ
三木次代
塩見正道
斎藤光國
井上よう子
伊藤みえこ
河合峰雄
太田房子
桑畑佳主巳
山口砂代里
太田敏郎
曽山秀樹
藤原真紀子
太田尊靖
中西宮子
野田底吾
藤田佳代
芋田豊子
黒瀬晴世
永井和子
森本光一
北秀司
伊藤ルミ
森孝一
竜田美枝子

仲田軍兵
中谷健太郎
林眞紀
山下文彦
和歌彰代
高城直一
藤野一夫
武谷なおみ
新野幸次郎
竹野巌
藤本妙子
佐々木純
三瓶初美
荒木きよこ
久保毅
弓張武彦
弓張千鶴
井上祥子
村岡正司
武内健二郎
吉村良夫
崎山昌廣
小林郁雄
小林眞弓
濱崎實
田村芳晴
佐田俊美
立川和子
由良力

相良好章
植松永次
藤田佳代
所薫子
江口聰
武田義明
岡見妃呂子
江口節
衣笠収
島田剛
新村恵美
島田響子
島田英里夏
中嶋洋子
高橋彰
佐藤普
林星江
京谷泰明
岩橋誠
水野真由美
桂木由紀子
森内真理
淵田大介
竹内しさの
匿名一名
(敬称略 申し込み順 2015年2月15日現在)

実行委員会
委員長:藤野一夫(神戸大学大学院国際文化学研究科 教授)
委員:齋藤光國(神戸市立灘区民ホール 館長)
委員:大谷 燠(NPO法人DANCE BOX代表)
委員:島田 誠(アート・サポート・センター神戸 代表)
委員:竹内利江(神戸学院大学 講師)
委員:本田 亙(神戸市企画調整局デザイン都市推進室)

事務局
事務局長:中井明子
事務局:島田容子
事務局:橋本みなみ
事務局:藤墳智史
事務局:猪子大地
事務局:岡野亜紀子
WEBデザイン:林正樹
印刷物デザイン:林淳子
印刷物デザイン:増井陽子
音響スタッフ:出口千寿
記録映像:山口順二